The terrible Hodag and the animal catchers

 『The Terrible Hodag and the Animal Catchers』は一世紀前、米中西部ウィスコンシン州の材木伐採地に伝えられていたご当地話ということだった。森で木を切る大男たちがどんな話に花を咲かせていたのか思いを巡らせると、いつの間にか百年前の大森林にタイムトラベルしている。森に住む「ホダッグ」という怪物と木こりたちのお話のおかげで、子どものようにほら吹き話に夢中になったであろう大男たちの横顔を見たような気がした。
 絵本の主人公は、ホダッグという架空の生き物。まずこの容姿に想像を掻き立てられる。なにせ、頭がおうし、足がクマ、背中が恐竜で、しっぽがワニ。恐ろしげな外見とは裏腹に心優しく、好物は野生のブルーベリーというのだから。というわけで、この怪物は木こりたちからかわいがられていた。ところが、そんなホダッグを捕まえようとある日、町から捕獲人たちがやってきた。そこで木こりたちは知恵を集めて、彼らをはぐらかそうとする。
 作者は子どもの頃、夏季キャンプでこの話を聞いたそうだ。さぞかし、わくわくどきどきしたことだろう。森の怪物といえばグラファロ*1を思い出すが、いでたちがよく似ていて偶然と思えなかった。日本に森の怪物はいないのか、ふと知りたくなる。
 白黒の木版調イラストが、森の香りわたるお話を百年前のように古めかしく、そしてユーモラスに描いている。(asukab)
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The Terrible Hodag and the Animal Catchers

The Terrible Hodag and the Animal Catchers