I'M DIRTY! 今度はバックホー

 『I Stink! (Irma S and James H Black Honor for Excellence in Children's Literature (Awards))*1の第二弾『I'm Dirty!』を読む。今度は、力仕事にいそしむ掘削機が主人公。ゴミ置き場を清掃したり、宅地開発に精を出したり、小さな子どもは毎日大忙しの働く車の活躍に大喜びだろう。でも、第一弾が「環境を考える」というテーマを投げかけたことに比べると、少々薄っぺらい内容に思えた。
 気になったのは、ごみ収集トラックの働きとは対極になる(とも考えられる)開発の場面。切り株を掘り起こす作業におおわらわなのだが、ここはどう見ても「自然破壊」の象徴に見えた。その前にゴミだめのゴミ集めに汗を流した爽快な印象とは対照的で、現実とはいえ少しばかり悲しくなる。いや、考えようによっては、「汚い仕事は何でもお任せ」という趣旨から、「宅地開発=自然破壊」も「汚い仕事」に分類されるのかな。(asukab)
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  • ゴミ清掃の場面で、数字10からのカウントダウンがある

I'm Dirty!

I'm Dirty!

*1:ゴミの行方を考えよう 2006年8月28日