The Story of SALT 塩のお話

 先週だったと思う。朝の歯磨きをするとき、「昔の人は、塩で口を洗ったんだよ」と娘に話した。バクテリア繁殖を抑える働きに加えて、食べ物の保存にも効くことを話したら、がぜん「塩」の存在に興味を持ったようである。
 神さまがこのできごとを知っていらっしゃったのかどうかは知らないけれど、本日『The Story of Salt』という絵本を手にした。表紙を見て、娘と読むのにぴったり!と喜んだのだが、内容は少々高学年、あるいは中学生向き。大昔から人々の生活が塩とどうかかわってきたかが、時代と場所を変え、世界中の例を挙げて説明されている。科学的働きや史実(ガンジーの「塩の行進」など)の解説も含まれる。同じ作家コンビによる鱈のノンフィクション絵本(『世界をかえた魚 タラの物語』)と同様に、こちらも大人版を絵本化した作品だ。息子に読んでちょうどよいぐらいなので、残念ながら娘にはもう少し待ってもらうことにした。 
 塩って、ほんとうに大切な存在。「地の塩」に象徴されるように、生き方の理想でもある。そこから発展して(ちょっと別のアングルからだけど)、自分の生活も「さしすせそ」のように、シンプルで要所をおさえたものにしたいなと確認した。(asukab)
amazon:Mark Kurlansky
amazon:S. D. Schindler

  • 塩の偉大さが実感できるノンフィクション絵本

The Story of Salt

The Story of Salt