Bud and Gabby バドとギャビー 2ひきはなかよし

 『Bud and Gabby』も、ライブラリアンの先生が新学期に読みたいと言っていた絵本*1だ。ふとっちょトラ猫バドと小さな白黒猫ギャビーの日常を描く絵本は同時に友だちのすばらしさを伝え、やはり学年最初のストーリータイムにぴったりだと思った。
 作品の魅力は、かわいくて愉快な猫ちゃんたちの表情。ペットと一緒に暮らす人なら、一目ぼれのイラストじゃないかな。おとぼけで愛嬌があり、時間のたつのを忘れて眺めてしまう。カラフルな配色もアピール度満点。グリーティング・カードの独自ブランドを持つ作者だけあり、猫たちの決めの目線とポーズが絶妙と納得した。
 二匹の暮らしぶりに心はゆっくりと温もっていくのだけれど、すてきだったのは最後。体をこわし病院に行ったギャビーを心配するバドの姿が、”わかっていても確かめたい「一匹より二匹がいいね」の気持ち”を素直に表現する。こういう気持ちは子どもだけでなく、大人だって何度も味わいたい。(asukab)
amazon:Anne Davis

  • 犬猫を描かせたら絶品。粋なかわいさにとろけてしまう

Bud and Gabby

Bud and Gabby