Bud and Gabby バドとギャビー 2ひきはなかよし
『Bud and Gabby』も、ライブラリアンの先生が新学期に読みたいと言っていた絵本*1だ。ふとっちょトラ猫バドと小さな白黒猫ギャビーの日常を描く絵本は同時に友だちのすばらしさを伝え、やはり学年最初のストーリータイムにぴったりだと思った。
作品の魅力は、かわいくて愉快な猫ちゃんたちの表情。ペットと一緒に暮らす人なら、一目ぼれのイラストじゃないかな。おとぼけで愛嬌があり、時間のたつのを忘れて眺めてしまう。カラフルな配色もアピール度満点。グリーティング・カードの独自ブランドを持つ作者だけあり、猫たちの決めの目線とポーズが絶妙と納得した。
二匹の暮らしぶりに心はゆっくりと温もっていくのだけれど、すてきだったのは最後。体をこわし病院に行ったギャビーを心配するバドの姿が、”わかっていても確かめたい「一匹より二匹がいいね」の気持ち”を素直に表現する。こういう気持ちは子どもだけでなく、大人だって何度も味わいたい。(asukab)
amazon:Anne Davis
- 犬猫を描かせたら絶品。粋なかわいさにとろけてしまう
- 作者: Anne Davis
- 出版社/メーカー: HarperCollins
- 発売日: 2006/08/01
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*1:Max's Words マックスのことばあつめ 2006年9月12日