When Sheep Sleep ひつじがねむってしまったら

 ねむれないよるには、ひつじをかぞえてごらん!/でも、もし ひつじがねむっていたら、どうしましょう?/それなら 森の しかをかぞえてごらん。でも みて みんなよりそい、だれも目など あけやしない。/それなら まきばのうしをかぞえてごらん。でも みて 月の光につつまれて、みんな ぐっすりねむってる!……
 『When Sheep Sleep』は、数えようと思った動物たちがみな眠ってしまい、数えられないね、どうしようかな……と問いかけるかわいらしいおやすみ絵本。出てくる動物たちは、実はベッドの上や子ども部屋で横たわるおもちゃ、ぬいぐるみたちなので、読者は親近感を持っておやすみの場面に入り込める。やさしい水彩が夜のやわらかい光を巧みに映し出し、ゆっくりと眠りの国に誘ってくれるようだった。ほんのりくすんで暗めなのだけれど、それも意図したところなんだろう。作者コンビに注目して読んでみた。
 Numeroffは、『If You Give a Pig a Party (If You Give...)*1で、2006年度絵本部門クイル賞受賞。このブタちゃんのかわいさはパーティという背景でさらに映えるから、読者人気もうなずけた。(asukab)
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  • 子どもの表情にもう少し笑顔があってもいいかな。動物の寝顔は最高*2*3

When Sheep Sleep

When Sheep Sleep

*1:子どもの好きなものだらけ 2005年10月13日

*2:もぐらのバイオリン 2006年6月8日

*3:The boy on the brink 2006年7月1日