The Extinct Files: My Science Project 理科の研究 絶滅したという恐竜について

 『The Extinct Files: My Science Project』――対象年齢が五歳から八歳でも、息子に大受けしそうな絵本だなあというのが第一印象。絵本まるごと一冊が、恐竜が絶滅していないことを、仮説を立てて証明しようとするウォリー少年の研究発表になっている。
 いまだ恐竜が生きている証拠として、街中で見かけるさまざまな恐竜たちの姿がある――実は人間文化への皮肉だったりして。これが結構笑えるのだ。いるいるこういう人たち、というイメージと重なった。イグアナの研究に端を発した観察は、少年のイマジネーションと入り混じり、おもしろおかしい現代版恐竜ワールドと化す。
 最後に再び笑いを誘うオチがあり、ほっこり和む。かわいいなあ、こういう男の子。イラストがマンガチックで精巧なので、やはり小学校高学年から中学生ぐらいが喜びそう。(asukab)
amazon:Wallace Edwards

  • 表紙のイラストが、最後のオチとつながっている

The Extinct Files: My Science Project

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