Mama, I'll Give You the World かあさんへのおくりもの

 『Mama, I'll Give You the World』は、美容室で働く母親に贈り物をする女の子ルイーザのお話。同じ母子家庭を描く絵本として『A Chair for My Mother 25th Anniversary Edition (Reading Rainbow Books)』(邦訳『かあさんのいす (あかねせかいの本 (8))』)があり、読み進めながら無意識のうちに比べてしまった。正直、後者の方が現実味があり胸を打たれた。この違いは、いったい何だろう。
 ルイーザの絵本はイラストがあめ色ノスタルジックに包まれ、少しばかり夢の世界というか、非現実的な世界を描いている印象が否めない。完璧すぎる美しさ? 人々の笑顔がいっぱいのお話なのだけれども……。ストーリーラインがシンプルなのに、肉付けしすぎた文章のせいなのか。色に厚みがあり好きなタイプの絵だけに、この違和感の原因が何なのか自分でも不思議だった。 
 学校にルイーザそっくりの女の子がいるので、ずっと彼女の笑顔を思い浮かべていた。(asukab)
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  • 健気なルイーザと立派なお母さんに拍手

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