Mama, I'll Give You the World かあさんへのおくりもの
『Mama, I'll Give You the World』は、美容室で働く母親に贈り物をする女の子ルイーザのお話。同じ母子家庭を描く絵本として『A Chair for My Mother 25th Anniversary Edition (Reading Rainbow Books)』(邦訳『かあさんのいす (あかねせかいの本 (8))』)があり、読み進めながら無意識のうちに比べてしまった。正直、後者の方が現実味があり胸を打たれた。この違いは、いったい何だろう。
ルイーザの絵本はイラストがあめ色ノスタルジックに包まれ、少しばかり夢の世界というか、非現実的な世界を描いている印象が否めない。完璧すぎる美しさ? 人々の笑顔がいっぱいのお話なのだけれども……。ストーリーラインがシンプルなのに、肉付けしすぎた文章のせいなのか。色に厚みがあり好きなタイプの絵だけに、この違和感の原因が何なのか自分でも不思議だった。
学校にルイーザそっくりの女の子がいるので、ずっと彼女の笑顔を思い浮かべていた。(asukab)
amazon:Roni Schotter
amazon:S. Saelig Gallagher
- 健気なルイーザと立派なお母さんに拍手
- 作者: Roni Schotter,S. Saelig Gallagher
- 出版社/メーカー: Schwartz & Wade
- 発売日: 2006/08/22
- メディア: ハードカバー
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