The Ugly Pumpkin みにくいかぼちゃのこ

　『The Ugly Pumpkin』は、かぼちゃ版アンデルセン「みにくいあひるのこ」である。ハロウィンから収穫感謝まで、「みにくいかぼちゃ」のたどった軌跡が哀しくユーモラスに、でも最後は愉快に描かれる。
　形が変わっているばかりに、ハロウィンの仲間に入れてもらえないかぼちゃのこが主人公。そのいじめられようは、見ていて悲しすぎ。最後に自分の居場所を見つけ、読者はほっと――実は大受け――するのだけど。やれやれ、この明るさがなかったら、救われない。押韻のリズムと鮮やかな色合いのイラストも、苦境に沈まない作風を生み出していた。
　二つの季節行事に言及するので、米国にいてこそ深く味わえるストーリーだと思う。(asukab)
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• ハッピーエンドが救い

The Ugly Pumpkin