I'm not a baby! ぼくは あかちゃんじゃない!
どんなに成長しても、親にしてみれば子どもは子ども。ときはビクトリア朝時代。レオターディ一家の末っ子レオは、パパ、ママ、おねえちゃん、みんなから赤ちゃん扱いされている。赤ちゃんの頃ならまだしも、学校に通うようになっても、働くようになっても、子どもが生まれてからも。まわりは親しみを込めて「赤ちゃん」呼ばわりするのだろうけれど、本人はいたって迷惑そう。『I'm Not a Baby』には、末っ子の運命がユーモラスに描かれる。
ちょっとわかりにくい描写もある。赤ちゃんのいでたちで学校に通うところは、その後突然、卒業式場面に移ることもあり、現実なのか象徴なのか混乱した。誇張表現なのだろうけれど、「?」の連続で娘と顔を見合わせた。でも「もう赤ん坊じゃない!」と主張したい気持ちは、よーくわかった。(asukab)
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