The Garden of Abdul Gasazi

 ハロウィン菓子で砂糖漬けになった夜、ねずみちゃんになった娘といっしょに『The Garden of Abdul Gasazi』(邦訳『魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園』)を読んだ。季節は外れているけれど、魔法使いがご登場ということでハロウィンのような不思議さが漂うかなと思い。
 噛み付き六回の前科がある犬のフリッツと留守番を頼まれる少年アランが主人公。散歩に出かけたはいいが、「犬おことわり」の掲げられた庭園でアランはフリッツを見失う。そこにお屋敷の主人、魔術師アブドゥル・ガサツィ氏がご登場。彼から、犬はすべて「あひる」に変えてしまうことを聞いて少年の気持ちは沈んだ。こうしてアランは、あひるを一羽連れて家に帰ることになるが……。
 仮装、パーティ、Trick-or-Treatでお菓子まみれ……興奮の一日をこの絵本で終えられたことはよかった。しんと静かにアランの帽子とあひる、犬のフリッツのことを考えながら、ベッドへ。息子は本日、七十年代ヒッピーの格好――赤毛のカーリーウィッグ、黄色い丸サングラス、ピースのペンダント、レインボーカラーのタイダイTシャツ――で過ごし、放課後は友人宅のパーティへ。ハロウィン、お疲れさまでした。(asukab)
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  • こんなお庭に迷い込んでみたい

魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園

魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園