Snow Is My Favorite and My Best ゆき ゆき だいすき おきにいり

 チャーリーとローラの新しい絵本『Charlie and Lola: Snow is My Favorite and My Best』は、雪に心躍らせるローラを描く冬の絵本。コラージュとして冬の風物詩的紙細工「雪の結晶」がたくさん飾られていて、わたしの気持ちもすうっと冬に向かうことになった。
 「子どもの頃は大好きなのに、大人になると苦手になるものなあに?――。答えは、(個人的に)雪!」。一夜にしてすべてを覆いつくす雪の姿は美しく幻想的で、たとえ手足がかじかみ霜焼け寸前になっても、いつまでもいつまでも白銀の世界で遊んでいたかった。「雪が降る」という天気予報に、子どもはいてもたってもいられない。それは絵本の中のローラもいっしょで、毎度のことながらお兄ちゃんのチャーリーが賢く機知に富んだ会話で妹の雪への想いを優しく見守った。毎日雪が降ればいいのに……とぼやくローラに対し、お誕生日だって毎日続いたら特別じゃなくなるだろ?と納得の回答。北極や南極のお話も出てくるので子どもの興味は最後まで尽きず、共感の「吹雪」となる絵本だった。
 つい先日「シリーズものには、期待しない」*1みたいなことを記しておきながら、「そういえば、これは例外」と早くも言い訳することになる。回を重ねるごとにローラの生意気さが消え、どんどんかわいい性格が描かれているような気がするのだけど、どうだろう。どれもそれぞれにいいけれど、シリーズ一番のお気に入りになりそうである。冬の定番絵本に、さっそく仲間入り!(asukab)
amazon:Lauren Child

  • 雪を描くコラージュに、わくわく!

Charlie and Lola: Snow is My Favorite and My Best

Charlie and Lola: Snow is My Favorite and My Best