I革命時代の教育

 梅田望夫さんのコラムを読んで。特に教育について言及されていたので感想を記しておこうと思った。

 新しい情報環境をイメージしたときに重要性をぐんと増す能力とは何なのか。たとえば、能動的に情報を探索する能力、知を構造化する能力、断片的な情報から物事を俯瞰して理解する能力、情報の真贋(しんがん)を判断する能力、異質な情報を組み合わせて新しい価値を生み出す能力…。そういった能力は、どんな教育によって身についていくのか。新しい情報環境で陳腐化してしまう能力は何で、希少性ゆえに価値を生み出し得る能力はいったい何なのか。
 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/28114/より

 梅田さんが言及される「能力」は、人間の基本的な生き方から生まれるものだと思った。情報に対峙しそれを扱うのは人間だからこそ、さらに人間の心を豊かに養う教育が必要になってくる。生活の中で五感を研ぎ澄まし、さまざまな人と出会いながら人類の英知に触れ、深い思考を養う教育が施されたらいい。賢者はずっと続けていることだろうが、I革命だからこそ小さな頃からの「自然と人間重視」人文・教養系思考の重要性を感じた。
 大事な一歩は、幼少期・学童期にあると思う。人間らしさ*1の根を張る種まきという意味で、この時期、親がメディアに振りまわされず、人間らしく生きる価値観を示す必要性がある。この根幹さえしっかりしていれば、その後はどんな能力も個人の興味しだいで花開く。(……のではないかと楽観視。)
 時代の基盤は、子どもや家族が支えている。それを見落としがちな識者が多い中、I革命時代ゆえに「教育が要」と未来の行方を探る梅田さんの心眼に感服だった。 
 外しているかもしれないけれど、こんなところが感想。

*1:わたしの言う「人間らしさ」とは、言い替えれば「五感=感性」「人や自然を感じる心」になる。