Big kids and baby books 小学生と幼児絵本

 子育て雑誌"Parenting"2007年2月号に面白い記事があった。タイトルは、"Big kids and baby books"。10歳と8歳になる息子たちが部屋の整理をしているとき、小さな頃に親しんだ「クリフォード」や「ドクター・スース」の絵本を見つけ、読み耽りはじめたという内容だった。"Your Child's Growing Mind"の著者Jane Healy, Ph.D.によると、小学生になった子どもたちは次のような状態で懐かしい絵本のページをめくるという。

  • Seeking comfort. 心地よさを求めて。成長するにつれ難しい本を読むようになるので、簡単で自分の思いのままになる本に満足感、安心感を覚える。
  • Taking a break. 小休止として。小さな頃に比べ生活が忙しくなるので、ぼーっと何も考えずに一呼吸おく時間を楽しむ。
  • 学習としての読書で困難に直面している可能性もある。簡単な絵本に執着し、離れようとしないのであれば、リーディングレベルの再考が必要かもしれない。

 幼い頃と成長してからでは、一冊の絵本に対する見方、感じ方がずいぶん変わるだろう。この差異体験も、絵本の醍醐味だと思う。そのときどきの自分を映し出す、鏡のような存在。わたしが絵本に魅せられる理由は、そんなところにもある。――http://d.hatena.ne.jp/asukabrown/20070113/asukabooktreeから(asukab)