ひとこと

 「才能があって、最高の教授に付いても、練習しないのなら、すべてがゼロなことと同じ」――。息子のバイオリンの先生から言われたひとこと。真であるだけに、じんと心に染みる。才能と努力はともに進んでこそ開花する。努力できない部分はわたしにそっくりなので、息子にものすごく申し訳なく思った。言われたとおりにしないというところも。親になり痛感する、自分の愚かさ。