2006年度の国外優秀絵本、児童書、YA作品リスト

http://www.schoollibraryjournal.com/article/CA6410489.html
 2006年に米国で出版された国外作品のうち、優れていると評価された絵本、児童書、YAのリストが発表された。へえ〜と思い眺めてみると、当然のことながらUK作品*1が多い。日本の絵本が一冊も入っていず、これにも驚く。あれだけ絵本! YA!と盛り上がっている(ように見える)国なのに。米国にはない視点や文化の紹介*2を主眼に置いているようなので、その基準にかなった作品がなかったということかな。漫画やアニメに押され、ネガティブなイメージが拭えないとか……関係するだろうか。カナダ作品は選出の対象にならず、南米作品は米国の出版社が版権を買わないということでリストに入っていない。
 選出委員は、大学関係者7名、小学校・国際学校関係者2名の全9名。

国名 リストされた作品数
英国 15
オーストラリア 5
フランス 5
ドイツ 4
インド 2
デンマーク 1
アイルランド 1
マレーシア 1
オランダ 1
ノルウェイ 1
南アフリカ 1
タイ 1
ベトナム 1

(アルファベット順)

リスト作成の目的

  • 海外の優れた作家、画家を紹介する
  • 他者の視点を通して世界を見る
  • 米国の児童文学には見られない話題に関心を向ける

*1:英語圏の作家(たとえばニュージーランドなど)が含まれていることも理由のひとつかもしれない。

*2:My Father's Shop モロッコの市場を舞台に文化の豊かさが実感できる絵本 - 絵本手帖