うちのペットはドラゴン

 ドラゴンがペットになる絵本『うちのペットはドラゴン』を娘と読んだ。
 ペットショップでお父さんが選んだのは「かわりだね おかいどく ドラゴン トイレしつけずみ 50ペンス」の札を掲げたドラゴン。「ふつうの町にある、ふつうの家に住んでいる、ふつうの家族」ベルサーキさん一家が、普通じゃないペット、ドラゴンを飼うことになった。最初、鳥かごにいたドラゴンはどんどん大きくなり、終いには市長さんから「一週間のうちに、かならずドラゴンをしょぶんしてしまいなさい」と言われてしまう。お父さん、お母さん、そして一人息子のオーランドがどうしようか話し合っていると、ドラゴンが初めてしゃべった。「じつは、ぼくもちょっぴりきゅうくつだったんだ。……クリスマスは、ぼくといっしょにすごさないかい?」――。というわけで、ベルサーキさん一家は、「まほうれっとう(魔法列島)」へ!
 冒頭でお父さんにケチをつけていたお母さんが、ドラゴンのおかげで近所の話題に上がるにつれ、お父さんをほめたたえていくところがこっけいでおもしろい。子どもにしてみたら、ドラゴンが巨大に成長していくところが楽しいかな。魔法列島でのできごとは、まさに英語圏の発想、ファンタジーというところ。なので、英語で読むほうが楽しめる絵本じゃないかなと感じている。ヘレン・オクセンバリー初期の絵を見たい人に。(asukab)
amazon:Margaret Mahy
amazon:Helen Oxenbury

  • こんなクリスマス休暇の過ごし方、いいなー

うちのペットはドラゴン

うちのペットはドラゴン