HOW TO BE A BABY---BY ME, THE BIG SISTER おねえちゃん、あかちゃんについてかたる
うちの子どもたちは兄妹という関係ですが、これが姉妹だったらきっとこんな感じだったのかな――。絵本『How to Be a Baby by Me, the Big Sister (How To Series)』を読んでの感想です。主人公のお姉ちゃんは、かけ算を知っているからきっと二年生ぐらいでしょうか。ノートに書き込んだ赤ちゃんについての作文を、得意気に語り始めます。
あかちゃんはベッドの中にいて、がっこうにいきません。
ずっとパジャマばかりで、ようふくも きていません。
きかたを しらないから、ママとパパが ふくをきせてあげます。
(わたしは しってるのよ)
小さな妹に語りかける口調でお姉ちゃんの視点から描写する「赤ちゃん」の様子が、いやはや、とにかくかわいらしい。ところどころ箇条書きで書き込んだ(コラージュによる)メモが挿入され、ユーモアもたっぷりです。
あかちゃんが、まだしらないこと:
- 2×2が4っていうことと、2月は28日あるっていうこと
- 「上」のはんたいは「下」
- 「大きい」のはんたいは「小さい」
- さかだちができることのはんたいは、さかだちができないこと
- ひみつ
- わらいばなし
- ゆきだるまのつくりかた
- そのほか なんでも!
書かれている内容とぴったりの親しみあふれるイラストに、姉妹コンビを持つお母さんたちがとろけてしまうことは間違いありません。ここで、ある雑誌に紹介されていた田辺聖子さんの一言を思い出しました。「だいたい、女の子であるだけで可愛いんやから。……これはもう天性のものでしょ」――。きっと姉妹の母になっていたら、ダブルでこの気持ちを体験していたのだろうと納得しました。
ふわふわとしたパステル系の色調にも、ほわんと魅了されます。(asukab)
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- 姉弟の関係でも、もちろん楽しめます
How to Be a Baby by Me, the Big Sister (How To Series)
- 作者: Sally Lloyd-Jones,Sue Heap
- 出版社/メーカー: Schwartz & Wade
- 発売日: 2007/02/13
- メディア: 図書館
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