Duck, Duck, Goose 子どもたちの会話が聞こえてきそうな絵本
娘と読む前に思わず一人で読んでしまった。前作『Duck & Goose』*1と同様、『Duck, Duck, Goose (Duck & Goose)』も子どもの会話が聞こえてきそうな絵本だった。でも、今度は3羽。ダックとグースコンビにあざみちゃんというあひるが加わった。このあざみちゃん、競争が大好きで、しかも何でも万能ときてる。おまけに自慢屋さん。たし算したり、息を止める競争をしたり、最初はおつきあいしていたダックとグースだけど、最後はちょっと付き合いきれないよ〜の雰囲気になってしまう。
描かれているのは子どもの世界なのだろうけれど、こういう場面、ひょっとして大人の世界でも頻繁に繰り返されているのかもしれない。張り切り屋さんで、仕事もできちゃうような人、いるよね。でも、まだちょっと世の中を知らないので、よけいなことででしゃばっちゃったりもする。
第三者である読者の目に、あざみちゃんは子どもっぽく映る。で、実際その「子ども」と対面したときに、わたしならどんな風に対処するのかなあ……なんて思い描いた。でも、そんな思惑とは無縁に絵本の原っぱは広々していて、読後は見返しの風景に見入った。
タイトルと同名の子どものゲーム(ハンカチ落とし)があるのだけれど、それとはまったく関係のないお話。イラストが明るくさわやか。(asukab)
amazon:Tad Hills
- 先週作者がシアトル訪問。時間がなくて書店に足を運べず、涙……
Duck, Duck, Goose (Duck & Goose)
- 作者: Tad Hills
- 出版社/メーカー: Schwartz & Wade
- 発売日: 2007/02/13
- メディア: ハードカバー
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