イースターってなあに
イースターをわかりやすく子どもに語る絵本は、なかなかありません。聖話ではない物語絵本を探そうとするとイースターバニーや春の到来をお祝いする絵本ばかりで、イエスさまの復活が抜けてしまい、満足のいくものが少ないなあと感じていました。でも、それも当たり前かもしれません。クリスマスの降誕と異なり、復活は大人でさえも解釈が困難なのですから。抽象的とも思える「死と復活」を、子どもにわかりやすく伝えようとする試み自体に無理があるのでしょう。そんな中、女子パウロ会から出た『イースターってなあに』を目にして、これならいいかな……と注文してみました。
絵本には冒頭、棕櫚の日曜日の光景が描かれています。そして、ロバにまたがるイエスさま――復活の象徴は十字架より、棕櫚の葉とロバです。この後、絵本は聖書からまったく離れ、春の訪れ、たまご作り、イースターうさぎの話に移るのですが、これでいいのだと思えました。娘はいつものように、「この絵本といっしょに寝る」とベッドに持って行きました。
イースターと言えば、うちでもたまご作りとエッグハントが一番の目玉行事。わたしの幼少期を振り返っても、同じようなイメージです。「復活」は人間が一生を通して理解し得ることなのだと、大人になった今感じています。(asukab)
- メイシーちゃんのような輪郭線の太いイラスト
- 作者: リースベットスレーヘルス,Liesbet Slegers,女子パウロ会,聖パウロ女子修道会=
- 出版社/メーカー: 女子パウロ会
- 発売日: 2007/01
- メディア: 大型本
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