Dog and Bear: two friends, three stories いぬくんとくまさんは なかよし
『Dog and Bear』に出てくるキャラクターは、ダックスフントのいぬくんとパッチワークがカラフルなぬいぐるみのくまさん2匹だけ。でも、三つの小さなお話*1を通して描かれる彼らの関係は、心があたたかくなる風景に、お茶目に可愛らしく収まっています。一話完結ならまだしも、それを(わたしから見ると、もっとも難しいと思われる)三話で実現してしまうのですから、作者*2,*3はかなりのつわものです。この種のシンプルさを複数のストーリーに当てはめ、これだけのぬくもりを描いてしまうとは、際立ったデザイン感覚と構成力なしにはできないと思うのでした。その流れはまるで一冊の絵本を眺めているようで、三話から成り立つ絵本には見えません。
娘も「ああ〜、これいいねえ」と、なかよしさんのやりとりに心が満たされたようでした。なにげない普通のことを、なにげないあたたかさでユーモラスに表現していて、ほっこり笑顔に包まれます。(asukab)
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- 小さなお子さん向けですが、大人でもお茶目劇場に心が和みます
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*1:「Bear in the chair(いぬくんが、椅子から降りたいくまさんを助けてあげるお話)」「Play with me! Play with me!(遊びたくてたまらないいぬくんと、本を読んでいたいくまさんのお話)」「Dog changes his name(名前を変えたいいぬくんとアドバイスをしてあげるくまさんのお話)」