The Boy Who Was Raised by Librarians 図書館の役割を教えてくれる絵本

 現役ライブラリアンによる『Boy Who Was Raised by Librarians, the』を読み、仕事の視点で図書館の役割を紹介する賢い絵本だなと思った。
 メルビンは図書館が大好き。学校の帰りは、毎日のように図書館へ直行する。そこでは3人のライブラリアン、マージ、ベティ、レオーラがいつも、メルビンの質問に答えてくれた。小学校から中学、高校へとメルビンが成長する過程で、図書館はなくてはならない存在だった。昆虫のこと、学校の劇のこと、どんなことでも、図書館に行けば疑問が解決する。「わたしたちの仕事(というより性分)は、情報を整理して分類すること。いつ何時もおまかせあれ!」と3人は頼もしかった。
 ここでちくりと思い出したことがある。結婚後に渡米した頃、教師になるかライブラリアンになるか、いずれにしても燃えていた時期があったのだけど、ライブラリアンの「情報整理、分類」って、実は自分には一番の苦手分野だと思い知らされたのだ。結局、子どもが生まれて学業は垣根の向こう側に行ってしまったから、縁のない世界になっちゃった。
 でも、そんな頼もしい人たちがいつでもあたたかく出迎えてくれる図書館は、やっぱり心のよりどころ。何てったって、絵本の宝庫だものね。(asukab)
amazon:Carla Morris
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  • どちらかというと実用的な絵本かな

Boy Who Was Raised by Librarians, the

Boy Who Was Raised by Librarians, the