Water Boy 水に魅せられた空想の旅

 人間の体はほとんどが「水」でできている。学校でそう習った男の子は、「水」に対してさまざまな想像を働かせた。「雨の中だと、いっしょに水になって流れていっちゃうのかな」「雪だるまといっしょに凍っちゃうのかな」「猫にひっかかれたら、そこから水が流れ出ちゃうのかな」……。「水」に対して不思議な感覚を抱いていたら、水道やお風呂の水、海岸、コップの水が反応しはじめた。
 水をテーマにしたファンタジー絵本が『Water Boy』。この画家の、ちょっと暗めの水彩で描かれるとカッパーフィールドのような魔界めいた空間が生まれたりして。表紙の絵画部分に布を用いた、装丁の珍しい絵本。(asukab)
amazon:David McPhail

  • 本来なら明るいテーマなのに、影のあるファンタジーになっている

Water Boy

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