Mrs. Spitzer's Garden さあ、園芸の季節だよ!

 どこかでおすすめになっていたので、『Mrs. Spitzer's Garden: [Gift Edition]』を読みました。(偶然にも先日読んだ『Fred Stays With Me!*1と同じ画家です。)夏休みを迎え、庭仕事にいそしむスピッツァー先生の姿が描かれます。ただそれだけですが、気に入ってしまったところはこの部分。

先生は知っていました、
*2はそれぞれに違うのですから、手入れのしかたも違ってきます。
花にはそれぞれ個性があるのです。
早く成長し、どんどん大きくなろうとして、待ちきれない花があれば、
ゆっくり伸びて、自分を少しずつ表そうとする花もあります。
細長くて背が高い花
あちこちに伸びて根を張ろうとする花
きれいで、目立ちたがり屋で、「見て見て!」と色で自己主張する花
土と同じ色をして鈴のように静かにたたずむ花。
雑草のように強く、どこでもたくましく育つ花があれば、
やさしく、特別に見守ってあげないといけない花もあります。

 スピッツァー先生は、さすが学校の先生です。「花」はもちろん「人」に置き換えられるので、子どもたちの個性を思い巡らせ、感心しながら読みました。(asukab)
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  • 2001年初版の絵本ですが、今年表紙が新しくなって出た様子

Mrs. Spitzer's Garden: [Gift Edition]

Mrs. Spitzer's Garden: [Gift Edition]

*1:Fred Stays with Me! いつもフレッドといっしょ - 絵本手帖

*2:花は「plants」で表現されているけれど、イラストが花ばかりなので「花」にしてみました。