Today at the Blue-Bird Cafe: A Branchful of Birds 本日のブルーバードカフェは……

 『Today at the Bluebird Cafe』は、夏に読むのが最高の、鳥たちを主人公にした詩の絵本。タイトルを聴いただけで、すでににぎやかなさえずりが流れてきそう。本当に今の季節にお似合いだ。
 登場するのは、「ブルーバード、アビ、カージナル、ワシ、キツツキ、ハチドリ、オオハシ、ツノメドリ、ハゲタカ、ヴードゥー鳥、カラス、コマドリ、ブルージェイ、ツグミカワセミ、トキ、ウズラ、フクロウ、バタンインコ、ボボリンク、ハクチョウ、ペンギン」の面々。ふわっと砂糖菓子のようにとけてしまいそうな水彩が夢見心地で、鳥のいる風景にぴったりなのだった。わたしの知らない南アフリカの画家によるイラストは、ところどころバーニンガムみたいだったりする。写実っぽい鳥が描かれているかと思えば、色合いがシュタイナー水彩風にも見え、いろいろな発見があって時間を忘れて眺めてしまう。小鳥たちの集う空間に、それぞれぴったりの色を出している。
 つい最近、娘が「鳥さん、近づいても逃げないでいてくれたら、お友だちになれるのに」とつぶやいていたので、夏の朝にぴったりの選書だった。(asukab)
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  • 鳥のさえずりをBGMに、木陰で楽しむ詩集絵本

Today at the Bluebird Cafe

Today at the Bluebird Cafe