Nini Here and There ねこのニニ

 『Nini Here And There』に出てくる猫のニニは、うちのデュークにそっくり。たぶんデュークのほうが大きいと思うけれど、ぶすっとした仏頂面がタビ猫そのもので愛着を感じてしまった。
 タビ猫って、ここでは「旅猫」とも表せるかも。絵本では、休暇に連れて行かれるニニの視点が描かれ、かわいいというか、おちゃめというか。猫好きなら感激しそうな場面がたくさん出てくる。わたしたちがいつも感じていること――猫って、目を閉じて何の夢見てるのかな――が、こうやって具体的に視覚で紹介されると、うわあ〜と感激してしまうものだ。
 イラスト自体ちょっと稚拙というかヘタウマな感じで、たとえば小学生が一所懸命描いたような水彩画風。でも家庭のぬくもりが感じられるという点で、それがかえって味わい深く仕上がった要因にもなっている。(asukab)
amazon:Anita Lobel

  • タビ猫と暮らす人に

Nini Here And There

Nini Here And There