Millie Waits for the Mail 元気な牛ミリーのお話

 『Millie Waits for the Mail』の主人公、牛のミリーは郵便屋さんが待ち遠しくてしかたありません。手紙が待ち遠しいのかと思ったら大はずれ。郵便屋さんを脅かし追いかけることが、待ち遠しい理由と言います。毎朝ミルクをしぼってもらいながら、今日はどこに隠れて、どうやって脅かそうか……と考えるのが至福の時って、え、つまりミリーは牛のキャラクターにまるで似つかわしくない、元気ないたずらっ子なわけですね。
 ブタといっしょに寝そべりカモフラージュしたり、植木鉢の後ろに潜んだり、お茶目なミリーの隠れ方、表情が、この絵本のキュートな魅力です。思いもよらないような場所からきょとんとした顔つきでまわりをのぞくミリーはこっけいさに満ちていて、アニメーションやコミックのようなおもしろさも漂わせています。
 さて、迷惑千万の郵便屋さんは大弱り。そこで一計を案じて、ミリーに贈り物を届けようとしますが……。
 子どもの性格そのもののミリー。この後、どのように成長するのか見てみたいと思いました。(asukab)
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  • 原書はドイツの絵本"Lieselotte Lauert" in 2006 by Patmos Verlag, Germany

Millie Waits for the Mail

Millie Waits for the Mail