Sugar Cane: A Caribbean Rapunzel 南の国のラプンツェル
『Sugar Cane』は、カリブ海の島を舞台にしたラブ・ストーリー。ラプンツェルのお話をベースにした現代版夢物語である。南の島のさざ波、月の光、ギターの音色、ルンバやサンバのリズム……と、情景豊かにカリブ文化を織り交ぜた、ちょっと大人志向のお話かもしれない。詩的な描写は、たっぷりと南国の甘い香りを伝えてくれる。
グリム原作では、王子が塔を訪ねる逢瀬を性的行為と捉えているが、そういう際どさはまったくなし。あくまでもロマンチックな映画を見ているような描写が続く。だからやはり、現代にちょっと夢を見たい大人たちに向いている。イラストもニューヨーク・タイムズ紙に出てくるような都会的な風合いをかもしている。
2009年のディズニーお姫さま映画がラプンツェルということだけど、そちらはどのように脚色されるのかな。(asukab)
amazon:Patricia Storace
amazon:Paul Colon
- 細部の描写が洗練されていて、すごくきれい。カリブ音楽とジュエリーの好きな女の子(のハートを持った人)向き
- 作者: Patricia Storace,Raul Colon
- 出版社/メーカー: Disney Book Group
- 発売日: 2007/07/01
- メディア: ハードカバー
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