Casey Back at Bat ケーシーに2度目のチャンス来る!

 2−4で2点差を追うマドヴィル最終回の攻撃、二死から走者2人が出塁し、迎えたのは無敵の強打者ケーシー。大歓声が湧き上がる中、期待を一身に背負い打席に立った。2球ストライクを見送り、追い込まれた後の3球目――。
 1888年6月3日付サンフランシスコ・エグザミナー紙に掲載されたケーシーの打席を詠ったアーネスト・サイアーの詩は有名で、機会あるごとに各方面のメディアで目にしている。結局三振でヒーローになれなかったケーシーが二度目のチャンスを与えられたら……という設定で描かれたのが絵本『Casey Back at Bat』である。作者も画家も大好きなので、ちょっと注目してページをめくった。
 ダン・ガットマンは、息子が夢中になったベースボールカード読み物シリーズの作者。彼の取り組んだ初めての絵本に、ジョンソン&ファンチャー夫妻が絵をつけたのだから、ぜいたくなコラボだと記す以外ない。ユーモアに満ちた内容は小さな野球少年向けかと感じたが、時代物の新聞を利用したコラージュのイラストは見ごたえがあった。
 さてケーシーだが、果たして、前打席の汚名返上となるか。(asukab)
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  • クールでくるか、と期待させたが、表紙のイメージと異なりユーモア趣向だった

Casey Back at Bat

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