Captain Raptor and the Space Pirates キャプテン・ラプターと宇宙海賊団

 キャプテン・ラプターシリーズ第2弾。ジェラシカ星が宇宙海賊団に襲われ、大量の宝石が略奪された。極悪非道を許さないキャプテン・ラプターが立ち上がる! 機関長アングルオプテーロス教授、武器スペシャリスト ブリックソーラス曹長、トップ操縦士スリートウ中尉も出動だ。3、2、1……宇宙船メガトゥース発進!
 『Captain Raptor and the Space Pirates』、かっこいいなあ。この絵本、配役はすべて恐竜である。同シリーズは、男の子の大好きな「恐竜」と「宇宙」をくっつけた、純粋にかっこいい勧善懲悪ストーリーだ。宇宙を舞台に不滅の正義を証明するヒーロー、キャプテン・ラプターは、ティラノザウルス。隊員たちもみな恐竜の名前をもじってあり、好きな子は涙をたたえて感動するのだろう。わたしですらその世界に入り込み、乗りに乗って読んでしまったもの。
 構成はコミック風のコマ割りだが、写実を貫き漫画にしてしまわないところが上品だ。つまり、売上げを期待して発売している作品ではないということなんだけど。イラスト制作に時間が割かれているし、恐竜、宇宙、正義、ロマン……と(特に男の子の)読者を魅了する要素が、これでもか〜と詰め込まれている。一種のコンセプト劇で、結果がわかりきっていてもすごく面白かった。(asukab)
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  • 恐竜たちの役柄が存分に楽しめる

Captain Raptor and the Space Pirates

Captain Raptor and the Space Pirates