All-I'll-Ever-Want Christmas Doll とってもとっても欲しかったお人形なんだけど……

 『The All-I'll-Ever-Want Christmas Doll』には、クリスマスに欲しくて欲しくてたまらなかったお人形を手にした主人公の女の子が、実はお人形遊びがそれほど楽しくないことを悟り、ならばどうしたら楽しくできるかを考え実践したお話が語られる。三姉妹の会話がかわいらしく、大恐慌時代の黒人家庭らしい規律も感じられた。
 振り返ってみれば、わたしのクリスマスプレゼントは画材関係がほとんどだった。既製のおもちゃって、実際に手にしてみると思っていたほど魅力的ではなくて、楽しく遊んだ記憶が(実は)ない。思い出のおもちゃと言えば、母手製の布人形、父手製のぬいぐるみ。後は、自分で作った色画用紙製ままごとセット、紙人形、千代紙、色紙、クレヨン、色鉛筆、マーカーペンetc.。紙製ままごとセットは、3Dを駆使した自慢のできばえでめっぽう気に入っていた。「紙、布、色」で遊んでいた子ども時代だった。(asukab)

  • 女の子の気持ちを描いた絵本

The All-I'll-Ever-Want Christmas Doll

The All-I'll-Ever-Want Christmas Doll