B is for Bethlehem: A Christmas Alphabet――ABCで追う聖誕物語

 『B is for Bethlehem』は、このクリスマスの娘へのプレゼントだった。いつのクリスマスだっただろう。クレヴェンのクリスマス・カードを見つけて、その繊細でちまちまと書き込まれたり貼られたりしたコラージュに大感動したのだっけ。そのカードのイラストは、この絵本の「V」のページにある。子どもたちが降誕劇をしている場面である。

V's for Venite, the summons, O come.
Come Praise him with harp and with trumpet and drum.

 娘もやはり細かな描写に魅了されたようで、虫メガネを覗いて鑑賞していた。子どもが描いたような、ちょっと稚拙な画風。でも何千何万の星をちりばめたようにも見える点の装飾と布のコラージュが、素朴さの中に施されているからこそ光っている。「きれいでしょ」と話しかけると、「うん、ほんとにきれい〜」と気に入ってくれた。
 Aから順に追っていくだけで、クリスマスの物語がわかる展開で、韻を踏んだリズムと言葉の選択に季節感が表れる。厳かで清らかなクリスマスをお祝いする、真心のこもった絵本。(asukab)
amazon:Elisa Kleven

  • 現在はボード絵本しかない模様。でも、この頼りがいのある厚さがまたよいです

B is for Bethlehem

B is for Bethlehem

七草粥もどき

 春の七草すべてが手に入らなかったので、蕪などの葉っぱ7種類を乗せた七草粥もどきを代わりにいただく。緑色が鮮明で、春の訪れがますます待ち遠しくなった。賑やかで楽しい夕食に感謝。