We Three Kings 季節はずれの絵本レビュー 東方の博士を歌う絵本

 顕現節なので、『We Three Kings』の紹介もまだ間に合うかな。「われらは ひがしの〜」で始まる聖歌を絵本化した一冊は、とにかくイラストレーションが豪華。3人の賢者は各自、馬、らくだ、象に乗り、眩い星に導かれながらベツレヘムを目指す。
 歌詞を見開きごとに紹介するが、繰返しの部分は天使たちが飛び交う、さながら現代の宗教画のよう。細密画であり、モダンな漫画的イラストレーションでもあり、不思議な光が漂う絵に仕上がっている。
 確かな画力を携える画家ならではの作品と言える。声高らかに歌い上げる人への贈り物に。巻末に聖歌の伴奏楽譜付き。(asukab)
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  • 画家(作者)は旧ソビエト出身。丹精な画風*1には、東欧文化の影響もありそう

We Three Kings

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