Jazz on a Saturday Night ジャズのドリーム・チーム

 「今日、楽しかった」――。息子帰宅後の第一声が弾んでいたので、楽しいバレンタインが過ごせたのだとこちらも嬉しくなった。昨夜、たまたま出かけたお店で偶然見つけてしまった厚さ3.5センチ、縦横約25センチ×30センチの巨大ハート型チョコレートを一体どうやって分けるというのか。親のほうは授業の邪魔にならないか気が気でなかったのだけれど、オーケストラの休憩時間に「膝で割って」盛り上がった中、みんなに分けたそうだ。ジャズの時間には食べなかったとかで、これはちょっとハッピーな傾向かもしれない。先週末のオーケストラ合宿以来、「女の子が多くて嫌だ」と文句を言っていたオーケストラに少し気持ちが入り始めたようで何はともあれよかった。それまでは家でもジャズばかりでクラシックのほうは練習にも身が入っていなかったから吉兆と見たい。
 『Jazz on a Saturday Night』は、ジャズファンなら大いに興味が湧きそうな絵本。というより、ジャズを知りたい人への入門絵本とも言えそう。何せ登場するのは、ジャズ史を飾る大物パフォーマーばかり。現実の共演ではないけれど、ジャズのドリーム・チーム面々が、それぞれの楽器を紹介する付属CDと共に、ジャズの魅力を提供してくれるのである。

 CDには実際に彼らの演奏が収録されている。息子が喜ぶかと思ったのだけれど、それよりも巨大チョコレート・パーティの余韻に浸っていた。(asukab)
amazon:Leo Dillon
amazon:Diane Dillon

  • CDは音楽の授業で聞いてもいい教育的な内容

Jazz on a Saturday Night

Jazz on a Saturday Night