Grumpy Cat うちのデュークにそっくりな猫

 これは大きな絵本(縦横32センチ×25センチ)です。そこにこの「ムッ」とした表情。色と形もうちのデュークにそっくりで、表紙を見ただけで「デュークだー」と盛り上がりました。(ただ娘曰く「デュークは眉間にMの字の模様がある」ということでした。よく見ているなあ。わたしは気づかずにいました。)
 『Grumpy Cat』には、気むずかしがりやのシマ猫がオレンジ色の小さなトラ猫に慕われて心を開いていく様子が描かれます。このあたりは、人間関係にも存在する駆け引きでしょうか。
 お話自体はよくある展開なのですが、この絵本の魅力は版画を用いたイラストにあるでしょう。英国で絵画を修業したドイツ人画家による作品で、大胆な構図と色使いが印象的。ストーリー構成も簡潔なので、小さな子どもたちにぴったりです。わかりやすさから、幼児絵本に向いた画家だと思いました。(asukab)

Grumpy Cat

Grumpy Cat