In a Blue Room 青いお部屋でおやすみなさい

 青いお部屋でないと眠れないと言うアリス。母さんは紫ライラックと白百合、オレンジ色のお茶、緑のふかふか毛布、そして小さな鈴の飾りを順に運んできてくれますが、やはり青いお部屋の存在にはかなわないようです。でも電灯を消すと部屋は月の光に包まれて、そこにたちまちアリスの願った空間が現れました。『In a Blue Room』は、ほんのりやさしい光が伝える、安らぎに満ちた絵本です。
 眠れないアリスのために、お母さんが部屋に持ってきてくれたものを見てみましょう。どれも優しく、子どもの五感にせまるものばかり。芳しい花、温かなお茶、柔らかな毛布、そして涼やかな鈴。これらが月明かりに照らされると……。
 透き通ったブルーが体全体に溶け込んでくるような、ゆっくりと流れる時間が心地よかったです。それはもう、夢見心地。世界中の子どもたちが平安の中で夜を迎えられますように……。青い月明かりの青い夜、青い地球よ、おやすみなさい。(asukab)
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In a Blue Room

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