Skunkdog スカンクとなかよしになった犬

 『Skunkdog』は実話なのか、どうなのか。
 ダンプリングは人懐こい飼い犬だが、嗅覚を持たないため犬社会から阻害されていた。休暇で訪れた田舎でスカンクと友だちになるが、スカンクはもちろんときに本能を返り悪臭を放つ液体を噴射。ダンプリングの飼い主一家は、匂いの除去に躍起になる。
 詳細に状況が語られるので、実話のような気もしてならない。動物が擬人化されていず、人間の会話のみで進行する淡々とした情景がそう思わせるのかも。家族とダンプリングとのやりとりが、唯一絵本らしさをかもしている感じ。娘は「この絵本、好き」と言っていたけれど、子どもの絵本に見られる「ときめき」が薄れ、大人の語りによる「ある犬の話」になっている。今回のジェンキンス&プラット作品は、大人の趣向。(asukab)
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Skunkdog

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