Owney the Mail-Pouch Pooch お手紙守ります 郵便犬オウニーのお話

 『Owney, the Mail-Pouch Pooch』は郵便犬として実在したテリア犬、オウニーを描く絵本。1888年10月、雨の降りしきる寒い夜、一匹の野良犬がニューヨーク、アルバニー郵便局に迷いこんだ。野良犬を見つけた職員たちは、手紙の詰ったキャンバス袋に寝そべる犬とオウニーと名づけ、局で飼い始める。オウニーは郵便物を守る郵便犬として可愛がられ、果てには郵便といっしょに汽車に乗り込み全米の旅へ。なんと、当地も訪問していて、当時はかなり話題に上ったらしい。全米を制覇したオウニーは、今度は郵便といっしょに船で世界一周の旅に出た。ワシントン州タコマを立ち日本に上陸し、中国からスエズ運河を通ってヨーロッパを巡り、最後にニューヨークへ。
 当時の写真が何枚か掲載されていて、事実も然ることながら、これは子どもが喜びそう。郵便物を守った忠誠心に拍手。オウニーのつぶらな瞳がたまらない。(asukab)
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Owney, the Mail-Pouch Pooch

Owney, the Mail-Pouch Pooch