Monkey and Me

 絵の上手な人の絵本は、もうその存在だけで幸福になります。こちらの絵本も今さらながら、然り。加えて愛娘のあどけなさを描いたとなれば、ページの躍動感にたちまち魅了され、いつの間にかおさるさんといっしょのあてっこ&見立て遊びに引き込まれているのです。
 『Monkey and Me』を初めて手にしたとき、これはぜったいぬいぐるみのモンキーといっしょに楽しまなくてはと思いました。たまたま娘から「ミシンの使い方を教えて」とリクエストを受けていたので、では作ってみましょうかと合作でできあがったのがこちら。眉毛は「おじさんっぽくなっちゃうからダメ」の一言で、付けませんでした。わたしは付けたかったのです、ご愛嬌があるし。素材はベージュのフリースと、ぽこぽこ肌触りのよい生成りのタオル地です。次回はオーガニック・コットンで、赤ちゃんのお誕生ギフトに。
 小さな女の子がおさるちゃんといっしょに動物のまねっこをする絵本なので、こんな相棒がいたら絵本に動きが生まれてもっと愉快になりますね。娘もさっそく(すでに小4なのですが)ペンギンになり、カンガルーになり、コウモリのまねをして……と絵本に入り込みました。部屋にはツルに見立てたひもを天井に張りめぐらせ、ジャングルの演出も。絵本とは直接関係ありませんが、手足としっぽを絡めてポーズを作り、「ヨガ・マスター」と呼んでいたのには笑ってしまいました。『Pippi Longstocking』(邦訳『長くつ下のピッピ』)で、ピッピがおさるのミスター・ニルソンと暮らしていることもあり輪をかけて喜んでいるようです。
 大人が子どもに呼びかける愛称「モンキー」には、「無邪気でいたずら盛りの小さなあなたが大好き!」という愛情が込められています。うちのおさるたちも、いつまでもおさるで居るわけがないのですが、いつまでも居て欲しいと、心のどこかで願っている部分が親にはあったりするわけです。高校生の息子がいつまでも「おさる」だったら、本当に困っちゃうのですが。絵本を手にして、現実には「おさる卒業」、でも思い出の中では「おさるのまま」を願う親心が見え隠れ……でした。(asukab)
amazon:Emily Gravett

Monkey and Me

Monkey and Me

 今朝3時ごろ、うちの前庭にコヨーテ3匹が遊びにきていました! 近所の市営ゴルフ場に生息しているとは耳にしていましたが、実際にやってきたのは初めてだったので記録しておきます。Welcome!