Adele and Simon in America

 ここのところ2冊目ばやり。『Adele and Simon (Adele & Simon)』(邦訳『シモンのおとしもの』)*1の2冊目『Adele & Simon in America』は、百年前のアメリカが舞台です。ニューヨークに住むセシルおばさんを訪ねたアデールとサイモン(仏語ではシモンなのですね)が、大陸横断鉄道で米国各地を旅します。シアトルも5番目の街として登場。海岸風景は、今もそのままですね。
 うーん、でもちょっと無理があるかな。当時の西部でおぼっちゃん、おじょうちゃんが、そんなに気軽に旅できたのか……何となく非現実的で疑問にも思いました。英語圏にするのだったら、ロンドンではないですか。ワイルドな荒野と良家の子女という組み合わせに、違和感が否めませんでした。昔の観光気分が味わえるのはいいのですけれど。
 1冊目同様、巻末に各地の解説が付きます。もちろん、なくし物を探す遊びの趣向もいっしょ。丹念に細部まで描写したイラストには脱帽でした。(asukab)
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Adele & Simon in America

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