M is for Mischief こまったちゃん大集合のABC

 『M Is for Mischief: An A to Z of Naughty Children』は、なかなか傑作でした。個性的な性格の子どもたちが、アルファベット順に紹介されています。どのくらい「個性的」なのかと言えば、「本書には不愉快にさせられる子どもも登場します。そのあたりを承知の上でお読みください!」の注意書きがあるほど、と理解していいでしょう。
 いつも不機嫌で怒ってばかりのAngry Abby、何でもはじから自慢するBlustering Buster、突拍子もないことをやってのけるCatastrophic Coco、いたずら書き大好きのDoodling Daphne、人の会話が気になってしかたがないEvesdropping Eva……。こうやって眺めてみると、大人社会にも存在しそうなキャラクターがいっぱい。頭韻を踏んでいるので詩にさらなる可笑しさが加わり、軽快に楽しめました。
 生き生きと描写された子どもたちも魅力的。実力のある画家なので、『17 Things I'm Not Allowed to Do Anymore*1より、こちらのほうがずっとお似合いです。
 子ども、大人問わずに大受けしそうな気配です。(asukab)
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M Is for Mischief: An A to Z of Naughty Children

M Is for Mischief: An A to Z of Naughty Children