Louise, The Adventures of a Chicken ディカミロさんの絵本

 先週の土曜日、ケイト・ディカミロさんによるお話会が中央図書館で開かれました。行こうと予定していたのですが、娘がサッカーの試合から帰ってきたばかりでちょっと疲れ気味。あまり乗り気でなかったので、すばらしい機会に恵まれていたにもかかわらず足を運びませんでした。
 読まれた絵本は最新作の『Louise, The Adventures of a Chicken』。めんどりのルイーズが、海賊船に乗り、サーカス団に雇われ、アラビア圏のバザールを訪ねるというお話です。冒険ごとに章で区切られているので、対象読者は少し年齢が上の子どもたちでしょう。
 ひとつの冒険が終わるたび、ルイーズは農場のとり小屋に戻るのですけれど、ここがちょっと不自然だったでしょうか。わたしなら、ひとつづきの冒険にすると思います。特に、どのようにしてバザールにたどり着いたのか記されていず、子どもの読者は気にならないかもしれませんが、大人は飛躍しすぎと感じるはずです。
 ディカミロさんの絵本*1,*2、しかもめんどりが主人公ということで期待していたのですけれど、設定に魅力が欠けました。キャラクター描写は、お手のものでしたが。
 しかし、「めんどり」と「ルイーズ」という名前は、なぜかイメージがぴったりの相性です。ミネルバ・ルイーズ・シリーズの「ルイーズ」*3も思い起こしました。(asukab)
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Louise, The Adventures of a Chicken

Louise, The Adventures of a Chicken