When a Monster is Born ゆかいなモンスターのぐるぐる話

 ひさびさに「わはは」と笑える絵本を読みました。
 ハロウィンの近いこともあり娘と選んだ絵本は、モンスターが主人公の『When a Monster Is Born』。ブラジルに伝わる赤ちゃん誕生の詩"When a Baby is Born"をもとに書いたというお話で、10月31日とはまったく関係ない内容ですが、形式にのっとったリズムが軽妙な楽しい一冊です。
 何やらモンスターには、「森の奥深くに住む」のと「ベッドに下に住む」2種類の可能性があるとのこと。で、可能性の一方はさておいて、残りの一方の存在がお話をけん引していきます。常にふたつの可能性が登場し、その一方を追うたびに読者は笑いのつぼにはまることに……。
 定型詩のようなパターンを利用して、創作文指導に用いてもいいなと思いました。これはなかなか盛り上がりそうです。
 シャラットのいらずらっぽいイラスト*1,*2が、終わりのないぐるぐる話のユーモアに拍車をかけています。(asukab)
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When a Monster Is Born

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