Little Hoot ふくろうぼうやのおやすみストーリー

 『Little Hoot』は、『Little Pea*1のフクロウ版でしょうか。おやすみ前の一幕に登場するこちらのファミリーも、ほのぼのしていて可愛らしかったです。
 今回は、フクロウの夜行性を前提にした着眼点がウィットに富んでいます。子どもの本能とは正反対の、対角線上に存在する事象を好む主人公がやはり愉快。友だちと同じように早く就寝したい切実な気持ちを抑え、フクロウに生まれた性をまっとうしようとする坊やの姿が健気でした。(もちろん「子どもはなかなか寝つかず、夜は起きていたがる」などと、行動を決めつけてはいけませんけれど。) 
 子どもの性格をお見通しの作者*2,*3に、再び敬意を表しましょう。さて、お次は何をテーマにどんな家族が主人公になるのでしょうか。そんな楽しみも生まれました。(……と調べてみたら、来春何冊か新作が出るようです。『Spoon』は表紙が誘っています。本シリーズの続きは『Little Oink』で、こぶたちゃんが主人公とのこと……。テーマが、食べ物の好き嫌い、おやすみの時間ときて、次回はこぶたちゃんなので、おかたづけあたりでしょうか。)(asukab)
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Little Hoot

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