Goodnight Goon: A Petrifying Parody おやすみなさいのおばけ版

 『Goodnight Goon: a Petrifying Parody』のレビューは、ハロウィン前に書いておくべきだった。まろやかな月光の下、静まりかえるはずお部屋に、おどろおどろしくも憎めないお化けや怪物たちがひしめき合う。まさにハロウィンにぴったりの愉快な設定だ。しかも原書のリズムをきれいに守り、巧みに楽しく韻を踏んでいる。『Goodnight Moon Board Book』(邦訳『おやすみなさいおつきさま (評論社の児童図書館・絵本の部屋)』)を知る読者には、極上の娯楽になるだろう。政治風刺版*1に加えてハロウィン版とも思えるお化け版が登場し、今後ますますパロディ化に拍車がかかる予感さえした。
 作者はニューヨーク市の高校で教える美術教師とか。先生がこんなにわくわくする絵本を作るのだから、生徒たちはまともに刺激を受けるだろうなあ。創作意欲が増すことまちがいなし。
 冬期アートスクールに通いたいのだけれど……、時間が許さないか……と再び気持ちをゼロに戻す。
 放課後、娘といっしょに大学図書館に足を運び、絶版絵本を楽しんだ。(asukab)
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Goodnight Goon: a Petrifying Parody

Goodnight Goon: a Petrifying Parody