Brava, Strega Nona! しあわせのひみつがいっぱい……

 トミー・デ・パオラのファンにはうれしい豪華なポップアップ絵本にお目にかかった。『Brava, Strega Nona!: A Heartwarming Pop-Up Book』は、ロバート・サブダとの共同制作で実現した見ごたえのある一冊だ。ノナおばあちゃんが「しあわせの素」をそれぞれの見開きでおしえてくれる。
 絵本を前に娘といっしょに唱えたその「素」とは、「Family(家族)、Eat(食事)、Friend(友人)、Patience(忍耐)、Celebration(祝祭)、Love(愛情)」の6つ。確かにそのとおりなので、あらためて納得する。家族が存在しなければ幸福は生まれないし、いっしょに食卓を囲み、巡る季節の中でだいじな祝祭を迎える充実感はしあわせそのものである。忍耐は至極当たり前であるけれど、わりと忘れられがちな項目かもしれない。ノナおばあちゃんの心眼に映ずる言葉が、じんわりと効いてくる。
 サブダとデ・パオラは過去、ともに聖人生涯を描く絵本を多く制作していることから意気投合した面もあるのではないか。コラボレーションのいきさつは知らないが、人気作家のキャラクターをポップアップ化する方向が今後、サブダの新しいスタイルとして定着していけば作品によってはかなり愉快と見た。先日手にした『We're Going on a Bear Hunt』も――サブダ作ではないけれど――楽しかったし。立体になると、平面とは違った魅力が放たれる。(asukab)
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Brava, Strega Nona!: A Heartwarming Pop-Up Book

Brava, Strega Nona!: A Heartwarming Pop-Up Book

 大好きな児童書店が閉店した今夏、なんと同じ地域に新しく児童書専門店がオープンしていた。レンガ造りの古い教会を改築した店内には小さなカフェあり、湖畔際に位置する環境も加え、頻繁に足を運んでしまいそう。さっそく女の子のブック・グループに申し込みをしてきた。これから娘がお世話になります! 
 正午過ぎ、近隣4教会の少年少女聖歌隊によるクワイア・フェスティバル音楽礼拝があり出席。昨日「見えないものを見る」と記しておきながら、本日は指揮者の影に隠れて見えなくなってしまった娘の姿を想像しながらの合唱鑑賞。歌う姿が、見たかった……。