Jingle-Jingle ぱかぽこはしろのクリスマス版

 『Jingle-Jingle』は、『Clip-clop』(邦訳『ぱかぽこはしろ! (児童図書館・絵本の部屋)』)*1のクリスマス絵本です。こちらも子どもの喜びを素直に描き、ほろりとかわいい。こんどはみんなでソリすべりを楽しみます。
 坂の上から、ひゅ〜。おうまさんもソリに乗せてもらって、しゅ〜。坂の下には、雪だるまが……。ここにぶつかってしまう想像はたやすいのですが、それよりもソリ遊びの爽快感が勝り、とにかく風を切る心地よさ、雪まみれになる開放感に包まれて、大いに盛り上がります。大人のほうだって昔の感覚がよみがえり、そうだった、そうだったと懐かしくなるのです。
 表紙に点る部分的な赤には布加工が施されていて、触れると上品なクリスマスのイメージが広がります。ソリの鈴の音が、どこからともなく聴こえてきそう。
 小さな子どもたちが大喜びのクリスマス絵本。(asukab)
amazon:Nicola Smee

Jingle-Jingle

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