くるみ割り人形
降誕日に読んだ絵本は『くるみ割り人形』。イブの夜にもらったくるみ割り人形をめぐる少女マリーの夢と愛、勇気を描くファンタジーです。最後にこっけいな姿のくるみ割り人形と結ばれる物語は、少々「美女と野獣」的なテーマも含まれます。真の愛情を貫いたマリーの純粋さが勝利をもたらすのです。
こちらの作品は、付属の朗読CDがとても充実しています。オーボエとハープ演奏によるチャイコフスキーのメロディが章と章の間を飾り、クリスマス前夜の魔法のひとときを夢見心地に再現します。来週月曜日に娘とバレエ観賞の予定があり内容理解の復習もかねて、うっとりとページを眺めながら物語を堪能しました。そうです、もちろん、ツヴェルガーのイラストにも酔わされながら。
彼女は絵本作家として歩み始めた1980年に一度「くるみ割り人形」を発表したそうです。でも、その後再び「過去の自分の作品に挑戦し」、こちらの作品を手がけました。アートを知り尽くした画家は、必要な描写をすべて心得ているかのよう。知的な構図は、純然な意思を貫いた真骨頂を証明しています。(asukab)
amazon:E.T.A. Hoffmann
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- 作者: E.T.A.ホフマン,ズザンネコッペ,リスベートツヴェルガー,E.T.A. Hoffmann,Lisbeth Zwerger,Susanne Koppe,池田香代子
- 出版社/メーカー: BL出版
- 発売日: 2005/12/01
- メディア: 大型本
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というわけで昨夜のイブ礼拝も降雪のため出席できず、かわりに本日、クリスマス礼拝に出席しました。イブ礼拝の欠席は、自分の覚えている限り、初めてのような気がします。しかしながら一家みんなで聖堂にて迎えるクリスマスは清々しく、静かな気持ちが戸外の雪景色と重なりました。メリークリスマス。