あたたかい冬の絵本…ぼうし、てぶくろ、マフラー、セーター、くつしたがテーマのリスト
昨日『The Story Blanket』(邦訳『おはなしのもうふ』)のことを記し、ふと、毛糸の帽子や手ぶくろ、マフラー、セーター、くつしたなど「あたたかい冬」をテーマにした絵本のリストを作ってみようと思い立ちました。
リストは翻訳絵本ばかりですが、何となく、このテーマは日本の創作ものに多いような気がします。手編みは、まごころの象徴。そんな抒情性が、日本の文化背景にしっくり合うのかもしれません。欧米ですと、北欧が編み物文化の中心地という印象。でも厳冬地であるため誰にとっても生活必需品なので、「特別」という位置づけよりも編み物はすでに日常化しているのでしょう。同じ手編みなのに、自分の中で感覚に差異があり不思議です。
- おはなしのもうふ……アートなイラストとともに冬のぬくもりがいっぱい
- てぶくろ (世界傑作絵本シリーズ)……幼少期の思い出そのもの
- てぶくろ―ウクライナ民話……登場キャラクターが少し異なるこちらの「てぶくろ」もすてきです
- てぶくろ(手袋付)……ジャン・ブレットのお好きな方は、こちら(邦訳の書影がないので原書です)
- ミトン……小犬のミトンのお話ですが、赤いミトン手ぶくろが印象に残ります
- クレメンタインの冬じたく……冬のコーディネイトを選ぶおしゃれな猫クレメンタインのお話。大好きな絵本にもかかわらず、レビューがない様子
- てぶくろがいっぱい……米国中西部の冬が伝わるかわいらしいお話
- おかあさんだいすき (岩波の子どもの本 (5))……「おかあさんだいすき」「おかあさんのあんでくれたぼうし」の2話を収録。後者の、おかあさん手編みの帽子がすてき
- 手ぶくろを買いに……新美南吉の童話絵本。冷たい雪の日を背景に、互いを思いやる気持ちが切ないほど伝わってくる、抒情豊かな日本の名作