アマゾン・キンドル2について、あれこれ

 2月10日付けのアマゾンメールに、キンドル2近日発売のお知らせがあった。厚さわずか1/3インチ、重量も10オンスそこそこで普通のペーパーバックよりも軽い。キンドル1よりずっとスリークで機能美を見せ付けてくれる。ページめくりが速くなり画像も鮮明に。1回の充電で2週間持続、1500冊のダウンロードが可能で、新聞も紙よりずっと早くに届いているとは、かなり魅力的に映るのだけど。食指が動き始めて……主人から「だめだめ、優先させるものがあるでしょ」。故障した際の保証期間etc.を知りたいのだけれど、359ドルでこれだけの機能を揃えていれば、読書家にとって悪くないのではないかな。結構めんどうなインターネットへのアクセスや携帯電話のような契約料金も不要とあり、例えばラジオのようにいったん手に入れたら、後は自分が好んで楽しめばいいだけだ。
 機会があれば、ぜひ購入したいなあ。日本語版があれば、さらに。読みたい新書が山ほどあるし、古典もこれでじっくり読み込みたい。すると主人が皮肉たっぷりに、「これでママの絵本の山も解消されるのかな」――。おっとどっこい、絵本とアート本はキンドルには入りません。キンドルは実用書、文庫本系の読み物向け。ゆっくりとページをめくり時間を感じる書物は、キンドルには向かず、本物でなければ意味がない。
 あれこれキンドルについてつぶやいていると、息子が読み物を読むなら自分は多機能携帯のほうがいいと言っていた。うーん、そうかなあ。わたしは、読書ディバイスブラックベリーやiフォーンとは別物だと考える。そこはやはり、読書が人間生活の中で特別枠に入ることを意味するのかな。というより、人間・教養の原点であるし。
 それでも、キンドル1発売当初は、「これが売れるのだろうか」と疑問を抱いたものだった。何となく子どものおもちゃのように見えて、すぐに壊れそうな印象が強かったのだ。そう考えると、デザイン性の優劣とは商品価値を高める上、というか商品価値を保証する上で大切な役割を担うのだなあと。にも拘らず、1は在庫なしの状況が続き、かなりの人気商品だったとのことで、これにも驚いた。
 などなど想うところはいろいろあるけれど、少なくともキンドル2はわたしにとり、未来の読書形態に見えた。
http://www.amazon.com/dp/B00154JDAI/?tag=googhydr-20&hvadid=&ref=pd_sl_18mqco62ua_b