モペットちゃんのおはなし
ここのところ夕べの日課は、家族みんなで猫たちと時間を過ごすこと。夕食が済むと、誰か誰かがこねこのギャビィ、太っちょ王さまデュークと遊び始めます。番犬スクーターのかたわらで。
ふわふわ、もじゃもじゃの毛が気持ちよくて、みんなで撫でてばかりです。ときに図に乗って過ぎたかまい方をしても、2匹とも絶対にかみつかないので、彼らはわたしが過去に出会った猫たちの中でもっとも辛抱強い性格をしています。
とくに狸ねこの体裁を持つデュークは、おなかをさすってあげると、ごろんと仰向けになり「もう極楽往生にゃ」といった表情になるので、いっしょにいるのが楽しくて仕方がありません。ゴロゴロねこワールド。
ピーター・ラビットシリーズのタビ猫モペットちゃんは、ちょっとデュークの体裁(子どもの頃)やギャビィの性格などをあわせ持つこねこです。それで『モペットちゃんのおはなし (ピーターラビットの絵本 5)』を読み、あらためてうちの猫たちと比べてみました。
ねずみをかまうあたりなど、モペットちゃんはギャビィそのもの。ギャビィはご近所でも評判のねずみ捕り物を得意とする猫で、とても頭がいいのです。でも、後半のちょっと抜けた表情はまったくデュークですね。きょとんと1本取られた顔つきは、お目当てしか見えていない王さまのそれ。穴をすり抜けて逃げ出し、戸棚の上で小躍りしていたねずみも、なかなかの役者でした。ねことねずみは、永遠不滅の間柄です。
小さなドラマを、小さな子どもたちのために、小さくしたためた、小さな絵本。モペットちゃんの絵本の中で、ギャビィとデュークが遊んでいます。
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